便秘をしているとどのように体に悪影響を及ぼすのでしょうか。ふつう、食べたものは24時間~48時間で便として排泄されますが、便秘をしていると便が長く大腸にとどまることになります。その間、腸内は腐敗菌を増殖し、有害物質を盛んに生成しているのです。
こうした腸内環境を改善するのが乳酸菌です。糖類に働きかけ、乳酸菌を作る菌類を乳酸菌といいます。乳酸菌の種類はさまざまで、ヨーグルトや乳酸菌飲料だけでなく、みそ、しょうゆ、漬物などの発酵食品も乳酸菌の力を利用してつくられています。
乳酸菌は腸内環境を整えてくれ、便秘を予防します
乳酸菌は、腸を刺激してぜん動運動を促進します。さらに乳酸菌の菌体成分は食物繊維と同じ働きがあり、便を柔らかくし、量を増やしてくれるので排便がスムーズになります。便秘が続いた時に下剤などの薬を使うと、次の排便に必要な便がたまるのに時間がかかる上、大腸粘膜の感覚が鈍くなってしまいます。薬に頼るより、ヨーグルトなどの乳酸菌が多く含まれた食品を毎日食べたほうがすっと体のためになります。
乳酸菌の中には、口から入れても胃酸などで死滅してしまうものがありますが、特定保健用食品に利用されている乳酸菌には、腸に届くまで死滅しにくい強い菌です。菌の株の種類は異なりますが、乳酸菌は腸内の環境を整えてくれる善玉菌です。善玉菌は、生活環境に乱れや、便秘、加齢によって減っていきます。便秘や下痢で悩んでいる時ももちろんですが、できるだけ毎日乳酸菌は摂りたいものです。
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