便秘解消のためには、食物繊維をたくさん摂る必要があることは広く知られているところです。現代の日本人は、食物繊維不足だといわれています。成人の一日当たりの目標摂取量は25グラム以上ですが、実際には平均で14グラムくらいしか摂っていません。
ところが、たくさん食物繊維を摂っているのに、便秘が治らないという人がいます。その原因は、食物繊維の摂り方にあります。食物繊維は、単にたくさん摂ればよいというわけではありません。食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があり、その種類に応じた摂り方をしないと、かえって便秘を悪化させることもあります。たとえば玄米や根野菜、葉野菜を大量に摂る人。
これらの多くは不溶性食物繊維です。水分もいっしょに補わないと、便が硬くなってますます便秘が悪化します。また、よく噛まないで食べると未消化となり、便秘になります。
食物繊維を正しく摂って、便秘解消
水溶性食物繊維は、水に溶ける性質があり、水分を抱き込んでゲル化させます。海草類、ライ麦や納豆、果物に多く含まれています。不溶性食物繊維は、水に溶けず、水分を吸収して膨れます。玄米などの穀物や雑穀類、豆やカボチャ、ごぼうなどの根菜、きのこ類に多く含まれています。
便秘の人は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の割合が2対1になるように食べましょう。そして、食物繊維を摂る時は、必ず水分もセットで摂るように心がけましょう。
便秘解消メニュー
習慣で便秘を予防・解消
トイレに入る習慣 こまめに水分補給 リラックス